名前	林哲平
生い立ち	1981年徳島県生まれ。3歳まで徳島市で過ごし、その後徳島県三好市三野町にある父の実家へ引越しました。家のすぐ後ろを四国三郎こと雄大な吉野川が流れる、自然あふれる町で育ちました。
模型人生	初めてプラモデルに触ったのは3歳の頃。森永の「ガンダムチョコスナック」でした。確か、ザクかグフのどちらかだったと思います。バラバラの部品を組み立ててゆくと、確かな形のある立体物になる。これがたまらなく楽しく、「組み立てるもの」にハマりにハマりました。当時はファミコン登場直前、食玩プラモデル全盛期ともいえる時代で、組み立てるものに困ることはありませんでした。大抵のロボットアニメが食玩プラモ化されていましたし、食玩だけの、オリジナルのシリーズも多々ありました。　普通のプラモデルを買ってもらったのはMSVの「水中型ザク」が初めてでした。チョコスナックのオマケとは違うそのボリュームと精密さに圧倒されました。たださすがに自分で組み立てることは出来ず、父に作ってもらいましたが、自分で作ることが出来ず悔しかったのを今でもはっきり覚えています。　本格的なプラモデルを自分で作れるようになったのは小学1年生のころで、誕生日プレゼントとして貰ったタミヤのリモコン戦車「チーフテン」でした。細かい部品が多く、フックやOVMを無くしまくり、ところどころに接着剤と指紋の跡が残るというリアルバトルダメージを施した今考えるとよく完成したなあと思うようなシロモノでしたが、電池を積んでスイッチを入れるとウィンウィンいいながらちゃんと動き、こんなに難しいものでも自分は作れるんだ！すごい！とはしゃいでいました。　そして、私の模型人生で最大の出来事。ホビージャパンとの出会いです。小学３年生のころ、たまたま両親に連れて行ってもらった本屋で、自分の視線を捉えて離さない本がありました。真っ白い表紙の中心にデン！とガンダムがそそり立つその表紙。「ガンダムウェポンズ２」でした。両親にお願いして買ってもらい、それこそ本がボロボロになるまで読み込みました。特に栢菅隆晴氏の製作されたシャアザクに感動し、ザクを作りまくったのも懐かしい記憶です。　大学に進学し、プラモデルサークルに入ってからは、模型に詳しい友人たちにさまざまなことを教えてもらいました。四国の田舎で細々とプラモデルを作っていた私にとって、模型店がそこかしこにあり、いろいろな人が作ったプラモデル完成品を見ることができるのは大きな刺激で、この時期に蓄えた技術と知識は自分を支える大きな柱となっています。　現在は縁あって念願のホビージャパンで職を得ることができ、趣味を超えた仕事として、充実した模型生活を送っています。
ケルバーダイン	これまで市販のプラモデルの製作や、設定画を見ながらのフルスクラッチは幾度もこなしてきました。それが楽しかったですし、仕事でもあるのでそんな行為に疑問を持つことすら無かったのですが…… 芸術家の妻と結婚したことで、「模型製作」についていろいろと考えることが多くなってきました。結婚を機に芸術系のイベントや個展、ギャラリーに行く機会がとても増え、そこでは自分の中からほとばしる情念を形にしたさまざまなもの…… 絵画、彫刻、映像、その他よくわけのわからないものまで、いろいろな人が創作活動をしています。そこで思うようになったのです。私も自分だけの、プラモデルに頼ることのない創作をやってみたいと。　私は骨の髄からモデラーなので、ロボットが大好きです。創作をするならロボットしかありません。しかし、プラモデルのパーツを一つも使うこと無く、どうすれば見て面白く、格好良いロボットが出来るのか？悩みぬいて思い出したのが、大学時代に母に頼まれて製作した、子供工作教室の見本用ロボットです。母からのオーダーが「材料は不要になった廃品のみで作ること」だったので、家に転がっていた壊れた洗濯バサミや書けなくなったペン、刺身用のトレイなどでずんぐりとしたロボットを組み上げました。思った以上に格好良く仕上がり、母も褒めてくれたので大満足。こういう作り方もあるんだな～と当時はそれだけで終わっていたのですが…… これだ!!! と思いました。ケルバーダインはこの時作った見本用ロボの発展系なのです。　ケルバーダインは廃品と道端で拾ったゴミのみで製作しているので、常にランダムな要素が作品の中に混じります。２つ同じものを作ることは出来ませんが、常に新しいもの、違うものが完成します。ゴミがたくさん落ちていれば複雑で手の込んだケルバーダインが、町がとても綺麗ならシンプルでさっぱりしたケルバーダインが出来上がります。個人的にこれがケルバーダインの一番面白いところだと考えています。　このホームページを見てくださる皆様が、ケルバーダインを見て楽しんでいただければ幸いです。
性別	男
年齢	３０歳
家族	妻と二人暮らし
職業	モデラー